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メッサーシュミット Me 410 : ミニ英和和英辞書
メッサーシュミット Me 410[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

メッサーシュミット Me 410 ( リダイレクト:Me 410 ) : ウィキペディア日本語版
Me 410[えむいー410]

メッサーシュミット・Me 410ホルニッセ第二次世界大戦中にドイツ空軍が使用した航空機である。本機はドイツの重戦闘機であり、また高速爆撃機もつとめた。本機は基本的にMe 210を直接改修したとはいえ、悪評と瑕疵のある前作との係累を嫌い、Me 410と呼称された。
== 設計および開発 ==
Me 210の開発は1939年から行われていたものの、この航空機は極めて不安定なことがわかり、完全な規模での量産が考慮されたことは全くなかった。レイアウトの改修はMe 210CおよびMe 210Dに対して行われ、これにはいくらか優れた点が認められた。そこでMe 210Dを使用して研究が進められ、従来の型式の代わりとして、この機体には「新規」の型式であるMe 410の使用が決定された。
Me 210とMe 410との間の大きな変化は、機体がより大型化されたこと、より強力なダイムラー・ベンツ DB 603Aエンジンへの換装があげられる。Me 210Cが使用したダイムラー・ベンツ DB 605が1,475PSであることに比較し、DB 603Aエンジンは1,750PS(1,730馬力、1,290kW)の発揮が確認された。エンジンの性能はMe 410の最高速度を625km/hへと増強し、また上昇率、実用上昇限度の顕著な改善が見られた。特に注目すべきは巡航速度であり、これは579km/hに上昇した。搭載容量も、機首下の爆弾倉に装着可能な量よりも、多くの兵装重量を携行できる点で改善された。この処理には50kg爆弾4個を懸吊するためのシャックルが翼下に加えられている。設計変更により、さらに680kgの搭載量がMe 210の元設計に対して加えられたが、余剰のエンジン出力はこうした相違点を十二分に補った。
新しい形式の機体には、胴体部分の延長、新型で自動式の前縁スラットの変更点が含まれるが、これらは2つともMe 210で試験されており、劇的に操作性を改善させることが判明していた。スラットはもともと最初期のMe 210に装備されていたものであるが、量産型では貧弱な操作性を理由として撤去されていた。スラットには急激な旋回に入ると開く傾向があった。急旋回は翼前縁部分での空気圧の低下を引き起こしたが、もともとスラットは低速での着陸進入のために設計されており(この問題はBf 109Eの試作機において最初に観察された。)、これと類似して低圧での作動が促進されたことによる。これは航空機が滑らかな飛行を維持する上で問題を起こした。しかしながら横不安定性に関する主要な問題が処置された時、これはすでに本当の原因ではなくなっていた。初期のMe 210の翼は、以前のBf 110と比較して後方に空力中心を置いた翼平面図で設計されていた。また、翼平面図において、各エンジン・ナセルを越えた外翼部分に、内翼部の6.0度という前縁後退角よりもわずかに大きい12.6度の前縁後退角を与えた。こうしたことは、元設計のMe 210が飛行する際に酷い操作特性を示す結果に終わった。新しいMe 410の外翼は、Me 210と比較してもっと前に空力中心を持ってくるよう翼平面図が修正された。これは外翼と内翼の前縁後退角を同一とし、両方とも同じく5.5度の後退角を持たせて飛行中の操作性を改善した。
配備は原案で必要とされたよりも2年遅れており、1943年1月から開始され、1944年9月まで続いた。これにより、すべての形式を合計して1,160機が、メッサーシュミット・アウクスブルクおよびドルニエミュンヘンで製造された。登場時、ドイツ航空兵が対峙する高性能の連合国戦闘機の集団を防ぐにあたり、増強された性能が充分ではなかったとしても、この機体は搭乗員から好評を以て迎えられた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Me 410」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Messerschmitt Me 410 」があります。




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